クスコ周辺のアマゾン川源流地帯 雲影の向こうはアマゾン熱帯雨林

店主からのご挨拶

 
 ペルーと言えば、砂漠に描かれたナスカの地上絵、「コンドルは飛んで行く」のフォルクローレ、マチュピチュやアンデスの高原風景を思い浮かべる方が多いと思いますが、ペルーの国土の約60%が熱帯雨林気候であることは意外と知られていません。ペルーの森林面積は約68百万haで、その大部分がアマゾン川流域に分布しています。ペルーアマゾンの特徴は、アマゾン川の源流域においては、霧や雲に覆われ常に湿潤な「熱帯雲霧林」と、標高が下がるにつれその動植物相は変化し、「熱帯雨林」へと様相を変えることから変化に富み、多種多様な「いのち」がコンパクトなエリアに凝縮している点にあると言うことができます。ペルーの植物相は、25、000種もの植物により構成され、そのうち4、400種は伝統的に人々の暮らしを支えてきた有用植物であるといわれています。多様な自然環境とそこに宿る「いのち」こそが、人々の生活の質(QOL)を豊かに彩ってきたと考えられます。急速に経済成長を遂げるペルーでは、その恩恵として生活の利便性が改善し、貧困率が緩和され、社会福祉が増大しました。一方、アマゾン川流域の熱帯林では人口増加や経済開発の弊害として、多様且つ貴重な自然環境そして自然に深く根差す伝統的生活文化が急速に損なわれて行くのを目の当りにしています。
 私たちアルコイリスは、2006年の設立以来、「ペルーのNGO・企業・大学と連携し、貿易の促進を基本とした相互交流による持続可能な熱帯雨林開発の実証」をミッションとして掲げ、その実践を最優先に考えてきました。ペルーアマゾンの伝統的植物資源に価値を見出し、それらをQOL改善のため利用し続ける中に、「持続可能性」があるとの考えを日々強くしています。今後、経済開発の速度は加速度的に増し、規模が拡大することが予想されますが、引き続き志を同じくするペルーの生産者と共に歩み続け、成功事例を一つでも多く作って参る所存です。

 

特定非営利活動法人アルコイリス
代表理事 大橋則久