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ビターメロン(BITTER MELON)

ボルド(Bold)

Family (科名)Monimiaceae
Genus(属名) Peumus
Spieces(種名) boldus

使用部位

伝統的利用法

葉の蒸らし茶を1回0.5カップを1日1~2回食事の時に経口摂取する。
2~4mlの1:4アルコールチンキを1日2回。
粉末をカプセルに詰める場合は1日3~4グラムを目安とする。

禁忌

妊娠時の摂取に関して、動物実験では奇形性と堕胎性があることが確認されています。妊娠時の摂取は控えるべきと思われます。
ボルドに含まれる有効成分の一部には血液の抗凝固作用があると思われます。
ワルファリン等抗凝固剤との併用は専門家による管理が必要。
ボルドには利尿作用があります。長期間にわたる慢性的的利用は禁忌。

薬との相互作用

ワルファリン等抗血液凝固剤の特性を助長することが考えられます。
ボルドまたはボルディンには肝臓内の代謝作用または毒素や薬やケミカルの代謝を減少する可能性があることを示す臨床実験が報告されています。よって肝臓内で代謝する薬の半減期を減少する可能性があります。

一般名

Boldo, boldu, boldus, boldoa, boldina, baldina, molina, boldo-do-Chile

異名

Boldea fragrans, Peumus fragrans

ボルドとは

ボルドは高さ6~8mの常緑の潅木で、ベリーのような小さな実を付けます。チリとペルーのアンデス地方そしてモロッコの一部で自生しているのが見られます。ハーブとしては特にヨーロッパとカナダで人気が高く、その為ブラジルや米国、イタリアなどで広く栽培されています。

ボルドの民間伝承的利用法

ボルドの民間伝承的な利用法は、広く記録されています。チリでは古くから、ボルドの実がスパイスとして、また幹はしばしば木炭とされ、そして樹皮はなめして利用されてきました。また、チリの民間医療においては、駆虫の目的でも利用されています。これはボルドの葉に見られる精油成分の一つであるところのアスカリドレが寄生虫の駆除に有効とされているからです。また、ペルーでは、肝臓の不調や胆石の治療、利尿剤としてボルドの葉が利用されています。1950~1960年代にかけて、ボルドの民間伝承的利用法に関する研究が進み、数々の動物実験が行われ、ボルドの葉には利尿作用、健胃作用、胆管を健康にするなどの特性があることが実証されています(1) (2)。

ボルドの効能に対する研究

ドイツの研究論文によると、ボルドの葉には胃腸の痙攣や消化不良を和らげる効果があるとされています(3)。また、米国で発表された論文ではボルドについて、臨床的にとても重要な利尿作用があると報告されています(4)。伝統医療におけるボルドの利用法についても多くの記録が残されています。ホメオパシーでは、消化不良や肝臓の不調、通じ薬や利尿剤、胆汁分泌促進として利用されています。ボルドの葉は腸の寄生虫の駆除に用いられたり、また植物学者James Dukeはボルドの利用法として、淋病や梅毒など尿生殖器の炎症、痛風や黄疸、形成異常症、リューマチ、鼻かぜ、耳痛について報告しています。

38種類の活性植物化学成分

ボルドには少なくとも17種類のアルカロイドが含まれているなど、その植物化学成分はとても豊かです(5)~(9)。少なくとも合計38種類の活性植物化学成分の含有が確認されています。ボルドの持つ胆汁の健康促進作用については、ボルダインと呼ばれるアポルフィンアルカロイドに起因していて、利尿作用、尿酸排出作用、解熱作用、抗炎症作用、そして弱い催眠作用が実験室におけるテストで実証されています。一方、動物実験による成果としては、ボルダインが消化機能、特に胆汁の生産と胆嚢からの分泌や胃酸の分泌を刺激することが実証されています(13)~(15)。ボルドの持つ消化そして胆汁分泌促進作用については、ボルダインにより説明することができるものの、ある研究ではボルダイン単体よりもボルドの葉のアルコールエキスの方がより高い胆汁分泌促進作用を引き起こすことが示されています(13)。また、ボルドの葉には抗酸化特性があることを示す研究論文もあります(16)。近年行われた人体による実験では、平滑筋をリラックスさせたり、腸内の通過時間を延ばす効果があることが実証されていて、ボルドの伝統医療における利用法の正当性が証明されています。治療における平均服用量は一日あたり3gと報告されています。
今日のハーブ医療においてボルドは、特に胆石や胆嚢の炎症、肝臓、胃、消化器系の不調の治療の為に、ヨーロッパ、北米、中南米など広くそして頻繁に用いられています。

【出典】
Schindler, H. Arzneim. Forsch. 7 (1957): 747.
Bombardelli, E., et al. Fitoterapia 47 (1976): 3.
Monograph: Boldo folium. Bundesanzeiger 76 (April 23, 1987).
Monograph: Boldo. The Lawrence Review o Natural Products (May 1991). St Louis. MO: Facts and Comparisons, Inc.
Rueggett, A. Helv. Chim. Acta. 42 (1959): 754.
Hansel, R. Phytopharmaka, 2nd ed. Berlin: Springer-Verlag, 1991, 186-91.
Hughes, D W., et al. "Alkaloids of Peumus boldus. Isolation of (+) reticuline and isoboldine." J. Phhharm. Sci. 57 (June 1968): 1023.
Hughes, D. W., et al. "Alkaloids of Peumus boldus. Isolation of laurotetanine and laurolistine." J. Pharm. Sci. (September 1968).
Vanhaelen, M. 1973. "Spectrophotometric microdetermination of alkaloids in Peumus boldus." J. Pharm. Belg.. (May-June 1973).
Lanhers, M. C., et al. "Hepatoprotective and anti-inflammatory effects of a traditional medicinal plant of Chile, Peumus boldus. "Planta Med. (April 1991).
Levy-Appert-Collin, M. C., el al. "Galenic preparations from peumus boldus leaves (Monimiacea)." J. Pharm. Belg. (January-February 1977).
Backhouse N., et al. "Anti-inflammatory and antipyretic effects of boldine."
Agents Actions (October 1994).
Krug, H., et al. "New flavonol glycosides from the leaves of Peumus boldus Molina." Pharmazie (November 1965).
Speisky, H, et al. "Boldo and boldine: an emerging case of natural drug development." Pharmacol. Res. (January-February, 1994).
Tavares, D. C., et al. "Evaluation of the genotoxic potential of the alkaloid boldine in mammalian cell systems in vitro and in vivo." Mutat. Res. (May 1994).
Hirosue, T., et al. Chem. Abstr. 109 229018d (1988).
Gotteland, M., et al. "Effect of a dry boldo extract on oro-cecal intestinal transit in healthy volunteers." Rev. Med. Chil. 123: 955-60 (1995).

注 : 当ウェブサイトに含まれている情報は、啓発的或いは教育的なところを目的として紹介しているものであり、病状の診断、療法の処方、病気の治療など適切な医療行為の代替としての使用を意図するものではありません。