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アグロフォレストリー
 
 

アグロフォレストリーとは

アグロフォレストリーとは、農地に樹木を植栽し、樹間で農作物を栽培する農業と林業を組み合わせた技術です。
農地に樹木を植えることにより、フルーツやナッツ等農産品や材木などの林産品に加え、森(樹木)が担う様々な
生態系サービスの提供が可能となります。


1ヘクタールの焼畑



アマゾンの焼畑
広がる焼畑

6月のとある日、プカルパ市郊外のプリマベーラ村を訪れた時の
ことです。森の中を歩いていると、突然目の前に広がる1ヘクタールの焼き畑に遭遇しました。インターネットによると、「2004年の
一年間に東京都の12倍のアマゾン熱帯雨林が焼失した」とあります。
1ヘクタールは・・・0.01平方km、東京都の12倍として換算すると・・・27,000平方km。森の中で遭遇したあの時の焼き畑のインパクトもさることながら、破壊のスケールがその100万倍に相当するという事実を知り、愕然としたことを今でも鮮明に覚えています。
「なんで焼いちゃうの?」と目の前の農家の方に質問してみました。
すると彼は、「なんで、焼いちゃいけないの?雨季が迫っているし、
急いで焼いてしまわないと、トウモロコシの種まきに間に合わない」と真剣な眼差しで答えました。
その時の僕は、彼のこの問いかけに対し、なんの回答も持ち合わせていませんでした。


ルプマ・・・森のシンボル



アマゾンの豊かな植物資源
豊かな植物資源

このときの体験を分析してみると、2つの問題が見えてきました。
1つは、アマゾン熱帯雨林消失に由来する環境破壊の問題です。
人類は森から様々な恩恵を受けています。フルーツやナッツ、
材木等の一次産品から医薬品の原料となる遺伝子資源に至るまで、
多種多様な金銭的価値を伴った森林資源が先ず思い浮かびますが、
実はそれだけではなく、いわゆる『生態系サービス』と呼ばれる
生物・生態系に由来し人類の利益になる機能、すなわち水の循環、
酸素供給、土壌流出防止、土壌劣化防止(栄養分の土壌への還元)、洪水防止、更に、生物多様性の保持等、にわかに金銭的な価値に
置き換え難い森の恵みがあります。アマゾン熱帯雨林の消失による
環境破壊への対応は、「生態系サービス」を求めるグローバルなニーズと言ってもよいかもしれません。


森の農家・・・エンリケさん



アマゾンの小農
アマゾンの零細農家

もう一つの問題は、焼き畑の当事者である、零細農家の今年の収穫というより切実な問題です。
生活を維持し、家族を養うための現金収入です。極端な話、何の代替手段を持ち合わせないまま、ある日突然焼き畑禁止令を発布したらどうなるでしょうか?彼らはその場所で生活を続けることができなく
なり、一家離散の憂き目にあうことは想像に難くありません。
もちろん、東京都12個分に喩えられるような、アマゾン熱帯雨林の消失の原因は、バイオエタノール原料生産のための乱開発等投機も要因ですが、いずれにしても、目の前にある経済的な価値を求める、
ローカルなニーズと言うことができるのではないかと思います。


アグロフォレストリー実験農場



アグロフォレストリー実験農場
実験農場

「熱帯雨林が提供する生態系サービス」というグローバルで中長期的なニーズと、「家族を養う為に必要な今年の収穫」という短期的でローカルな小農達のニーズ。この2つの一見相反する必要性を満たす可能性のある技術が、アルコイリスが取り組んでいる「サッチャインチナッツを主体作物とするアグロフォレストリー」です。
右の写真は一見森のように見えますが、アグロフォレストリーとは、このように、農地に樹木を植栽し、樹間で農作物を栽培する、農業と林業を組み合わせた技術を言います。農耕地に樹木を植えることに
より、フルーツやナッツ等農産品や材木などの林産品に加えて、森(樹木)が担う様々な生態系サービスの提供が可能となります。その一方で、サッチャインチは、成長がとても早く、苗を植えてから10ヶ月目から収穫が始まり、その後10年以上にも渡り生産寿命が続く、とても生命力旺盛な植物です。


川下へ・・・



コミュニティトレードモデル
循環型社会を目指して

「環境問題は経済問題と表裏一体」と言われています。
我々人類の経済活動の結果、森林が伐採され、環境が破壊されて行くと考えられていますが、「アグロフォレストリー」は、この問題に対し一つの解決策となり得る可能性を秘めています。
アグロフォレストリーの技術開発が進めば、経済活動の結果、森林が破壊されるのではなく、反対に森林の再生に直接的に貢献することが十分にあり得るからです。日本とアマゾン、太平洋を隔てて地理的には非常に遠く離れていますが、経済という一本の川によってお互いにつながっています。日本人(川下の住人)にとって、アマゾンという川上での出来事は他人事ではありません。アルコイリスは、消費地域(日本)における「アグロフォレストリー産品」の市場拡大によって、アマゾン熱帯雨林の保全につながって行く姿を目指しています。